アイコンが商標登録ができるの!?

アイコンの商標登録サービス

アイコンは、商標登録した方が良いのでしょうか?

国内スマートフォン出荷台数予想グラフ

2012年3月27日の日経新聞で、特許庁が工業製品のデザインを保護する意匠権の範囲を、“ウェブデザイン”にまで拡大させる方向で検討に入ったと報じられました。

そして、それ以降から特に、お客様から上のようなお問合せをいただくことが大変多くなりました。

昨今、スマートフォンの爆発的な普及により、ゲーム系アプリやビジネス系アプリなど、様々なジャンルにおいて膨大な量のアプリケーションが開発・販売されております。

スマートフォン向けアプリといっても、iPhone(アイフォン)向け、android(アンドロイド)向けと市場が大きく2つに分かれておりますし、SNS系アプリにおいても、facebook(フェイスブック)向け、mixi(ミクシー)向け等々、いくつかのプラットフォーム毎にそれぞれ膨大なアプリケーションが存在しております。

スマホ市場は、今後もますます成長することが予想されており、当然アプリは増え続け、まさに玉石混淆となるでしょう。

商標登録のメリットって何?

スマートフォンのアイコン

アイコンを商標登録するメリットは以下の通り。

  1. 自分だけが独占して使えるアイコンになる
  2. 同一だけでなく、類似のアイコンにもその権利が及ぶ
  3. 対外的な信用力がアップする
  4. 日本国内だけでなく国際的な権利へと発展できる
  5. 更新すれば、半永久的な権利となる
  6. 商標の使用差し止めや損害賠償請求ができる

玉石混淆のなか、他社との差別化やブランド構築はマーケティング戦略上、最も重要なことではないでしょうか。また、インターネットの世界には国境はありません。WEB上で販売するアプリの世界にも同じく国境はありません。
商標権は国際的にもとても強い権利です。日本では「まあまあ」と話し合いで解決できることも、海外ではそうはいきません。商標権侵害訴訟は日本とは比べ物にならないくらい多発しています。アップル社のiPad訴訟の話は、記憶に新しいのではないでしょうか。

—グローバルな事業展開をお考えであれば、商標登録は必須です。

商標登録しないとどんなリスクがあるの?

以下の事例を見てみましょう。

売れてる商標にただ乗りされる

折角ちょっと売れてきたのに、似たようなアイコンで競合先が同じようなアプリを売り始めた。売上がそちらに流れてる〜

ブランド力の低下

折角売れてきたアプリなのに、他社の似たアイコンのアプリの評判が悪く、そのとばっちりを受けてしまった。ブランドが崩れていく〜

アイコンの使用差し止め&損害賠償請求される

折角売れてきたアプリで、アイコンも評判がいい!!でも…他社がよく似た商標を登録して突然訴えてきた〜

これでは、安心して販売できません。マーケティングコストが無駄になってしまうリスクも生じてしまいます。アイコンを商標登録していれば、上記のような不安はすべて解消されます。

今後の業界動向について

意匠権のニュースを伝える日経記事

ウェブデザインにも意匠権
特許庁検討、保護を欧米並みに

特許庁は工業製品のデザインを保護する意匠権の範囲を拡大する方向で検討に入った。
パソコンやスマートフォン(高機能携帯電話)などの画面上に表示されるウェブページやアイコンなどのデザインにも意匠権を認める方向。欧米など主要国の制度に近づけ、IT(情報技術)企業の海外進出を支援する。

2012/3/27 【日本経済新聞】

日本におけるウェブデザインの保護については、欧米の制度に近づけ、法制度で権利保護する方向に大きく舵をきりました。

特許庁では、具体的にその検討に入っており、数年後には、「新しいウェブデザインやアイコンは当たり前のように商標権や意匠権で守る」という時代になっているかも知れません。

商標権や意匠権の権利取得は早い者勝ち制度。先に登録したものに権利が付与されます。

乗りおくれる前に、しっかりとした知財戦略を立て、どこよりも早く実行に移すことが、負けない戦いの第1歩です。まずはご相談を!!

あるなし商標検索バナー