1. サトウ食品・特許権侵害判決 『切り餅訴訟』から見る特許審査の難しさ(後編)今回の『商標NOW』は「切り餅訴訟」後編をお届けします。サトウ食品の製品が越後製菓の切り込み特許を侵害したとして、2011年に起こった“特許紛争”の話題です。1審・東京地裁と控訴審・知財高裁が、真逆な判決を下し、結局、サトウ食品は特許権を侵害したと判断されたのでした。1審判決が控訴審で覆されたポイントは(1)「特許請求の範囲」と(2)「文言侵害」の2点。特許権侵害は、「特許請求の範囲(クレーム)」に記載された“文言”を解釈することで判断される(「文言侵害」)のですよね。以上、前回の『商標NOW』を踏まえ、具体的に訴訟事例を眺めながら、特許審査ついて考えていきましょう。

  2. サトウ食品・特許権侵害判決 『切り餅訴訟』から見る特許審査の難しさ(前編)先の『商標NOW』では、中国での「iPad商標権侵害」訴訟を取り上げました。 知財に関する訴訟って、一見とっつきにくいですよね。 中でも“特許”に関する訴訟では話が技術的なことに及ぶため、さらに縁遠く感じる方も多いはず。 ですが、先ごろ「iPad商標権侵害」訴訟などもあり、知財訴訟に関する注目度が高まっているのも事実。 よい機会ですので、今回の『商標NOW』でも、知財訴訟について取り上げてみたいと思います。 今回のトピックは—「サトウの切り餅」訴訟。 昨年の訴訟事例ではありますが、大きく話題になったものです。敬遠せずに一緒に知財訴訟の世界を覗いていきましょう。

  3. 「iPad商標権侵害」訴訟 アップルに賠償命令『商標登録NOW』でも以前に紹介した、「iPad(アイパッド)」の商標権をめぐるトラブルに続報が入りました。 見出しはかなりショッキング。アップルが中国の裁判所から16億ドル(約1200億円)の賠償を命じられるかもしれない、というものです。 アップルが中国で商標登録・譲渡の際に陥った落とし穴が、いかに深いものだったか、この金額を見るだけでもわかります。 「iPad」という世界規模のヒット商品を生み出したアップルが、中国国内で自社製品の名称を使ったら商標権侵害と見なされてしまう?? —商標登録・譲渡の注意点を復習しながら、事件の流れを眺めつつ、続報をチェックしていきましょう。

  4. 韓国“笑笑”商標権侵害トラブル 日本側・モンテローザの勝訴物品の関税や通商上のさまざまな障害を取り除くことを目指す、昨今の貿易自由化の流れの中では、国際的な競争がより激しくなることが予想されますね。 競争といっても、攻めるだけでは生き残れません。自身の保有する権利をしっかりと守っていくことも大切です。その権利を守る強力な“盾”になりうるものが登録商標です。自由な(それゆえに過酷な)経済競争の中で、登録商標という資産を軽んじることは、錆びた盾で、もっと言えば裸で戦場に身を投じるに等しい行為と言えます。 さあ今回の『商標登録NOW』では、海外における商標登録の大切さについて、「笑笑」の件を通して紹介していきたいと思います。

  5. 著作権侵害の恐れ—東野圭吾さんら、電子書籍「自炊」代行業者に差し止め訴訟今回の『商標NOW』では、「自炊」をして人気作家・東野圭吾さんらに業者が提訴された、というニュースを取り上げます。 ??……「自炊」の一体何がいけないのでしょうか? この「自炊(じすい)」というコトバ、実は著作権に関わるコトバなんです。 今、電子書籍が注目を集める中、「自炊」代行というビジネスがあるということをご存知でしょうか? ネット環境の進歩に伴い、著作物がデータ化・配信されて、著作権侵害問題に発展する事例が、最近特に増えてきているように思えます。 そこで、『商標NOW』では、登録商標だけではなく、このように著作権のトピックも取り上げていきます。 商標トピックを中心に、広く知的財産の“イマ”をお伝えできればと思っています。

  6. 最高裁上告棄却 —有名すぎた? 喜多方ラーメン 地域団体商標の登録認められず今回は「喜多方ラーメン」にまつわる商標登録の話題をお届けします。 喜多方ラーメンは、札幌ラーメン、博多ラーメンと並んで日本三大ラーメンに数えられることもあり、その名前は完全に全国区。 そんな有名な喜多方ラーメンですが、結局、地域団体商標として登録されることはありませんでした。 一方で、今までに「和歌山ラーメン」と「米沢らーめん」は地域団体商標の登録が認められています。 それでは、「喜多方ラーメン」が商標登録に至らなかった原因は、一体どこにあったのでしょう? —ポイントは“有名すぎた”?? さて、じっくりと解説していきましょう。

  7. 著作権侵害でMegaupload摘発アメリカ時間2012年1月19日に、音楽や映像メディアなどを数多くアップロードしていたMegauploadが違法行為を行ったとして、強制的に閉鎖、関係者7人が逮捕されるという事件が起こりました。この逮捕劇は、アメリカ連邦政府が各国警察の協力を得て行われたものです。—オンラインでの、「知的財産の保護」と「言論・表現の自由」。 今、アメリカ合衆国連邦政府からハッカー集団まで入り乱れての大問題に発展しています。これからのクラウドサービスは、一体どうなっていくのでしょう?

  8. ガンダム“正規品”無料配信12年1月30日の日本経済新聞に、ガンダムの「正規品」がネット上で無料配信されたと報じられました。商品であり著作物であるアニメーション作品を無料で配信してしまうとは、一体どういう意図があってのことなのでしょう? ここには著作物という知財の活用の仕方について、まさにコロンブスの卵とも言うべき大胆な発想の転換が見られます。そのバンダイナムコホールディングスの新しい発想と戦略を見ていきたいと思います。

  9. 「面白い恋人」訴訟に新たな動き1月25日、iRify特許事務所にテレビ朝日・「やじうまテレビ!」の取材陣がやって来ました。この『商標NOW』でも以前に取り上げた「面白い恋人」商標権侵害訴訟に新たな動きがあったため、話が聞きたいとのことでした。 争点のポイントは、商標の類否。この登録商標は“似ている"?”似ていない”?—世間でも注目されている商標権侵害に関する大きな事件ですので、進展をチェックしていきましょう。

  10. 「新宿サイダー」知財を活かした地域ブランディングあの手塚プロダクションの「鉄腕アトム」と「新宿区商店街連合会」が、おもしろいコラボレーションを実現しました。新宿区内限定でサイダーを発売するというのです。 —びんにアトムが空を飛ぶ姿をあしらった、その名も「十万馬力新宿サイダー」。 知的財産を地域の活性化と環境保全にうまく活かした意欲的な取り組みですので、『商標NOW』でも特別に取り上げたいと思います。 「十万馬力新宿サイダー」ってどんなサイダー? 飲んだらアトムみたいに十万馬力!…には、なりません(笑)。

  11. 新しいタイプの商標 TPP対応のため「音」や「動き」も保護対象へ日経新聞・13日付夕刊の一面トップに「商標、音や動きも認定」の記事が掲載されました。TPP参加による国際的なスタンダード化の流れを受けて、特許庁が2013年の通常国会に商標法の改正案の提出を目指しています。キーワードは「新しい商標」。商標の権利範囲がガラリと変わる!?

  12. ゆうメール商標権侵害・郵便会社に使用中止命令12年1月12日、商標権侵害に関して大きなニュースが入りました。 東京地裁の判決が出て間もなく大きな話題になった、注目すべきトピックなので、さっそく『商標登録NOW』でも紹介していきたいと思います。 ポイントは、「サービス内容の“実態”」によって商標権の及ぶ範囲が決定された、ということです。 すこし難しいですね。商標登録の際の注意点を、これから詳しく解説していきましょう。

  13. 「富山湾のシロエビ」特許庁に商標登録申請今、富山県漁連と新湊漁協、とやま市漁協は「富山湾のシロエビ」の名前で商標登録を目指しています。これは地域ブランドを確立していくための、とても大切な第一歩と言えます。 今回の『商標NOW』では、この「富山湾のシロエビ」のケースを通して、ブランドの権利を守り、価値を高めていく“登録商標の役割”について見ていきたいと思います。地域ブランド育成に寄与する商標登録制度—「地域団体商標」に注目していきましょう。

  14. アップルが中国で商標権「iPad」訴訟で敗訴中国でアップルは、タブレット端末「iPad(アイパッド)」の商標権がなくなったという実に怖い判決。中国の調査会社ZDCの調査結果によると、タブレット端末市場のシェアはアップルが68%と圧倒的な強さを誇っているとのことです。アップルが商標戦略で陥った落とし穴を解説しつつ、商標権譲渡や中国での商標権取得の際に注意すべきポイントを紹介していきます。

  15. TPP(環太平洋戦略経済連携協定)参加で知的財産権はどう変わる!?今回の『商標NOW』ではTPPについて少しお話していきましょう。TPPとは、環太平洋戦略経済連携協定( Trans-Pacific Partnership )からとった略称です。 TPPは、ざっくり言うと自由貿易協定(FTA)と異なり、物だけでなくサービス、知的財産、人の移動なども含む包括的な自由化をめざしている協定です。 現在、農業、製造業を中心に様々論じられているTPPですが、今回の『商標NOW』では知的財産の切り口からTPPを見ていきたいと思います。

  16. 「白い恋人」製造元、「面白い恋人」の吉本を提訴北海道の人気菓子「白い恋人」を製造・販売する石屋製菓(札幌市、島田俊平社長)が、吉本興業と子会社のよしもとクリエイティブ・エージェンシーなどを札幌地裁に提訴しました。争点は商標の類否。ポイントとなる3つの判断基準を、商標専門の弁理士がやさしく解説します。

  17. 「わが国作品の9割はパクリ」…中国政府・著作権関連責任者今回の『商標登録NOW』では、中国の著作権侵害問題についてお話していきたいと思います。中国政府での著作権関連の責任者である柳斌傑国家版権局局長は12日に行われた「2011中国版権年会」で、「中国の文化芸術作品の90%は模倣か複製だ」と述べています。文化芸術作品とは、出版物や美術品、音響映像作品など、娯楽性が高いものを含む「創作物」を指します。 柳局長は「現在のところ、中国国内の多くの文化芸術作品について、創造力が不足している」と認めています。

  18. 中国、全国182都市で偽ブランド品など2500万点一斉処分中国政府は国を上げて知的財産権の取締りをしているということを、世界に見せたいのしょうか。パフォーマンス的な要素が大きそうなこの話題ですが、実際に中国政府は知的財産権の保護にとても力を注いでおります。 知財の環境は、日本よりも訴訟大国アメリカのそれに近いので、特許・実用新案権・意匠権・商標権・著作権など、取得できるものは中国国内で販売する前にできるだけ出願して登録を目指し、もしもの訴訟リスクに備えて守りを固めておきましょう。

  19. ニコ動、コメント付きの電子書籍表示サービス「ニコニコ静画(電子書籍)」開始ドワンゴは8日、「ニコニコ動画」内の新サービスとして、電子書籍が読める「ニコニコ静画(電子書籍)」を開始しました。同時に、角川グループホールディングスが、無料で読めるオンライン雑誌「角川ニコニコエース」を創刊。 毎週火曜日に最新号が発刊され、1週間限定で無料配信される。ほかにも無料コミックを用意しています。 また、この「ニコニコ静画(電子書籍)」は、角川グループホールディングスが展開している電子書籍配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」と連携しているのも特徴。